Rose’s Wellness Life -7ページ目

アライ(オルリスタット)とGLP-1(リベルサス・サクセンダなど)の落とし穴

最近、一般的な薬局で店頭に並べてある大正製薬の「アライ」(オルリスタット)ですが、誰でも気軽に買える痩せ薬ではなく厳しい条件があり、腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上かつBMIが25~35でなければ購入対象とはなりません。 

 

また購入の1ヶ月前から毎日の食事や運動の記録をアライ販売資格のある薬剤師に提出、その後も3ヶ月間は記録をつけ薬剤師の指導を受けないといけません。病院で処方してもらうにも条件は同じです。

 

日々こういった地道な努力が出来ないからいつまでも痩せられない訳ですよね?

 

「厚生労働省で製造が認可された処方箋なしで購入でき、内蔵脂肪を減らす日本初の痩せ薬」との謳い文句がありますが、あれはダイエット薬に興味のある方なら知っている悪評高い個人輸入可能な「ゼニカル」と同じです。

 

効用として脂肪分解酵素リパーゼの活性を阻害し、食事由来の脂肪の吸収を腸管で抑制し、約25%を便として排出させるらしいですが、重大な副作用があり以下の記事に詳しく書いてあります。

 

 

最近問題になっている小林製薬の「紅麹」サプリメントのように、名前の通った製薬会社でも安易に信用出来ませんね。

 

また、オンライン診療で簡単に自宅に定期的に届く「GLP-1受容体作動薬体」メディカルダイエットとして広告を見かけますが、本来は二型糖尿病の薬で実際に糖尿外来に通っている方以外は、保険の効かない10割負担の自由診療となりかなり高額な代金を請求されます。

 

自分で注射するタイプもありますが、毎朝1錠の手軽な飲み薬だと最初は3mgから始まり月額1万円以下ですが、耐性がつき効果が無くなると7mg、14mgと徐々に薬の量を増やされ自動的に送られて来るシステムで、それにつれて代金も月3万円近くまで上がります。

 

 

それよりも副作用や後遺症など健康面での被害が大きく、とても続けられるものではありません。


GLP-1は糖尿病改善にインスリンの分泌を促し、血糖値を下げて脂肪を分解する効果と、胃腸や脳に働きかけ食欲抑制作用で体重を減らすというメカニズムです。

 

しかし糖尿病ではない人が服用すると、ひどい吐き気と空腹感を感じないので食欲がなくなり、血糖値が下がりすぎて頭痛や目眩を引き起こします。続けていると膵炎や骨粗鬆症、脳も萎縮して最悪寝たきりになる恐れがあります。

 

 

身体は飢餓を訴えているのに栄養素が入って来ないので、副作用に耐えられず服用を中止すると、食べないダイエットと同じでホメオタシスの働きにより必ずリバウンドします。

要するに楽して痩せる夢のような薬は皆無という訳で、日々の食生活や生活習慣の改善と筋肉が減らないよう適度な運動を地道に続けるしかありません。